どうしようもなくなっがいです。
・沖田さんと山南さんの関係
何回書くんだって話だけどもこのふたりのことが掘り下げられててとてもうれしかった。
近藤さんも土方さんも沖田のことは客観的に見られない。大事な大事な弟分だから、子供扱いしたり蚊帳の外にしたり、そのつもりがなくても結果的にそうなってたり。過保護、って、本当にその通りで。
その方法に沖田が一番傷つくのを今ひとつわかってないというか何というか。
一番扱いの上手い山南さんが自分のことを「薄情なだけですよ」って言ってしまえる。それも沖田の前で。
それが対等で、「言葉がすんなり入ってくる」っていうのはそういうことなのかな、とか。
傍から見たら不思議な関係なんだろうなこのふたり。見た目は表面的仲良し、その実腹割って話してる、みたいな。
・過去話
他作品のこと持ち出すのもアレなんですが、ピスメでも幼少沖田は道場に来たばかりの時いじめられてたなぁとか思い出すと、ね。そういう記録が残っているのだろうか。
近藤さんの話聞いて十六夜挿話見ると本当、視点って大事だなと。十の子供が人を殺す覚悟で剣をとるっていうのはどういう感じなんだろうと思ったらこういう感じでした。ポニーテール沖田かわいいとか考えてる場合じゃなかった。
・芹沢さん
「芹沢さんと僕は似てるかもしれない」
似てるかもしれない。似てるかもしれないけど違うよ。沖田は上に立つことに向いてないもの。部分的に似てる部分なんて誰にでもあるよ。
・土方さん
嫉妬心とか、劣等感とか、そういうのはきっと沖田から土方だけじゃなくて、土方も沖田に感じてるんじゃないかなと思いました。
剣術道場の内弟子だったんなら当然土方さんも剣術が好きなんだろうけど、今やってることは事務仕事とか金勘定とか後始末とかで。いくら「近藤さんの苦手分野を支えることが大事」って割り切ろうとしてもやっぱり剣振って生きてる沖田はどこかうらやましいんじゃないかなって。
近藤さんは沖田さんに「立派な剣客になれる」って言ったけど、土方さんは「立派だ」とかは言われてもその言葉はもらえないだろうし。
仲良くなれないのはしょうがないのかもなぁ。
・近藤さん
何が一番切ないって、近藤さんはこの稽古で沖田さんが「はい」っていうのを聞いて、沖田さんが昔のままだとか素直な気持ちがあるとかこれからは志のために剣を振るうだろうとか、そういうことを疑わずに満足げに帰って行ったことです。
近藤さんのために生きる沖田は近藤さんに嘘をつく。本当の心は閉じてしまう。
慕い合ってるのにわかり合えてないなんてそんな悲しいこと。
すごく、ディレクターのいわたさんの、「つらい? だからその先にある物語がもう出てるじゃないですか」を思い出しました。その先。千鶴と新選組の物語。
・暗殺
「飲みに行こう」は暗殺か見逃しフラグだと踏んでたんですが案の定でした。あてにならない勘もたまには当たるもんですね。でもまさか大坂の一件がフラグだとは恐れ入りました。そういえば初対面は井戸だったか。
水難の相が出ておるね。
しかし攻略しようとルートに入ったキャラクタに殺されかけるってどういうことなの。BADで本当に殺されたりしてね。まさかね。
実はなんで沖田が龍之介にちょっかいかけるのかいまいち腑に落ちてなかったんですが(乙女ゲームで気にすることじゃないってわかってる)、「君は僕のもうひとつの可能性」のくだりでちょっと納得したような。
それにしても近藤さんに出会えた沖田がねじ曲がってて、ひとりで生きてきた龍之介が真っ直ぐっていう対比もおもしろいなぁとか。
・沖田夫妻
可愛すぎる。のぞきこむ沖田夫妻可愛すぎる。
「僕のお嫁さん。かわいいでしょ。」
ど っ ち も か わ い す ぎ る わ あ ぁ あ あ !
ぜぇはぁ。
「結婚できたのか!?」ってものすごく失礼やと思うよ龍之介…。気持ちはわかるけれども。
沖田が「かわいいお嫁さんの美味しい夕ごはん」って言ったあたりで泣きたくなった。
幸せだねよかったね一生幸せでいてよ。
沖ちづかわいすぎてくるしい
・終章の破壊力
半端ない。あまいそしてせつない。
新婚さんだとか夜の邪魔とかもしかして浮気?とか。
嘘ついたらわかるんですよとか浮気なんてありえませんとか。
日本語正しい。夫婦喧嘩は犬も食わない。
こんなかわいらしい喧嘩もこの世にはある。
出会えてよかったねしあわせだね。今ある命が大切だね。
始めてプレイした薄桜鬼でした。色々思い知った気がします。
全部終わったら本編買う自分が目に見えます。
受け取ったもので頭の中がいっぱいいっぱいすぎてどうしようもないです。
ちょうど一ヶ月近くゲームから離れるので、離れてる間に消化するなりなんなりできたらな、と思います。